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トップセールスとは

そもそもソリューション営業って何?

 

⇒前項よりのつづき
  • 今までの話しをまとめると、 営業職が無くなる訳ではなく、「無くなる営業」と「無くならない営業」とが考えられ、
    「無くなる営業」は「モノ売り(押し売り)」や「御用聞き」といった営業で、
    「無くならない営業」は「情報が多くなりすぎたお客様に、お客様自身のニーズを気づかせ、
    もっともBestな解決方法を示唆出来る営業」であるということだな。
  • はい。そうです。無くならない営業は
    「商品(プロダクト)寄りではなく、顧客寄りに軸足を置いている」営業だと思います。
  • そうなのだよ、ウレル君。良いところに気がついたね。

    僕が多くの業界のトップセールスにインタビューを実施して
    気づいたことはまさにそうなのだよ。

    トップセールスであればある程、「商品やサービスを売る」という意識で
    営業活動が行っている営業は少ないということなのだよ。

    営業は英語だとSalesと記載するぐらいだから、
    まさに何かを売る、販売することこそ求められていることだと思っていたのだが、
    トップセールスの意識は全くそこに無かったのだよ。

    トップセールスの意識は
    「お客様の課題を解決する」
    「その為にお客様が気付いていない課題を含めて汲み取る」
    という部分にあったのだよ。

    言い換えると「お客様の潜在的なニーズを含め、現状をいかに把握するか」
    そして、「お客様自身にいかにニーズに気づいてもらうか」ということだったのだよ。

    その時に大事になってくるのが『お客様を知る力=「事前準備」と「ヒアリング」』
    であり、それをきちんと行っているのがトップセールスなんだよ。
  • そうなんですね。
    決して、プレゼンが上手とか、説得するのが上手とかでは無いってことなんですね。
  • ウレル君もそうだと思うが、人間、他の人に言われることには素直に従えない時もある。
    「○○しなさい」「××した方がいい」「あなたのためを思って言っている」など、
    色々と親切にアドバイスをもらっても、なかなか受け入れられないものだ。

    でも、自分が自身が発言した言葉だったらどうだろうか?
    自分自身で発言したこと受け入れい事は、自己否定になってしまう。
    だから、受け入れらざるを得ないんだよ。

    一貫性の法則と言ったりするんだが、トップセールスはそのような心理を活用しているのだよ。

    2012年12月号の、ダイヤモンド社『HarvardBusinessReview』誌に
    「ソリューション営業は終わった」という記事が掲載されておった。

    ダイヤモンド社のホームページにある概要を記載すると、
     「顧客が抱えている問題の解決策を提供するという、
     いわゆるソリューション営業が難しくなりつつある。
     これは、顧客が自身の問題についてわかっているが、
     解決する術を知らない場合に有効だった。

     しかし、現在では、顧客企業内の調達チームがすでに自社の求める
     ソリューションを把握している場合が多い。
     すなわち、顧客が営業担当者に先んじている状況なのだ。
     (中略)
     成果を上げている優秀な営業担当者のアプローチに
     3つのポイントがあることをつかんだ。
     彼らは、見込み客を変革に前向きな機動性のある組織に定め、
     気づかなかった問題に目を向けさせる。
     また、顧客企業の変革のキーマンに目を向け、彼らが求めるアイデアを提供する。
     そして、彼らに自分たちのソリューションが購買しやすいようにアドバイスするのだ。」
    と、ある。

    言葉の定義は色々あるので、一旦置いておくが、
    求められている(=市場にマッチしている=成果が上がる)営業スタイルというのは、
    日本のトップセールスの営業スタイルと何も変わらないんだ。

    お客様に質問や投げかけを通じ、お客様自身が気づいていない、
    もしくは、勘違いしている部分に光を当て、課題解決の後押しする営業。
    そう、それこそが、無くならない営業であり、
    当研究所で「ソリューション営業」と表現している営業スタイルなんだ。

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