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トップセールスを育てるには?
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名選手・名監督に非ず
トップセールスを育てるには?
名選手・名監督に非ず
博士、一つ質問があるんですが、
野球には「名選手、名監督に非ず」という言葉がありますが、
前回までの話だと、
トップセールスは「内省」「持論化」が出来るからトップセールスだ
とあったと思います。少し矛盾しているように感じるのですが。
おー、ウレル君。鋭いところを突いてくるね。
結論から言おう。
「他の人に伝えることが出来ない」というのが
その理由なんだ。
例えば、野球では内角の球を打つには、
本人の中では練習や経験から、こうすれば打てるという
持論を身につけて、実際、試してみて、ものにしている訳だよね。
でも、非常に身体的な経験の為、いざ、他の人に伝えようと思っても、
上手く言葉にして表すことができなかったりするんだ。
野中郁次郎先生が
「経験や勘に基づく知識のことで、言葉などで表現が難しいもの」を
「暗黙知」と定義し、それを「形式知」と対立させて知識経営論を構築しているね。
いかに形式知に変えていくかというのが知識伝達では重要になってくるんだよ。
逆にいうと暗黙知のままにしておくと、
まさに職人の世界のように「俺の背中をみて学べ」となってしまい、
学べる人は成長していけるけど、全く学べない人も生み出してしまうんだ。
だから、前回お伝えしたように、トップセールスを育てようと考えた時、
急がば回れではないけど、上司・先輩・トップセールスの人たちが、
自分の営業を「内省」し、「持論化」し、「形式知化」することこそ近道なんだ。
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